ビデオカメラの基本知識

ビデオカメラの基本知識

動画を撮影するにあたって、ビデオカメラのことについて簡単に触れておきます。
ここではプロ用の撮影器具は視野に入れませんので、家庭用のものだけ考えます。

 

解像度・画素数

解像度とは画素と呼ばれる画面の点の数がいくつあるかを示したものです。モニタの解像度というと、モニタの大きさとは少し異なりますが、市販のモニタではだいたい大きさに比例します。
モニタでは画素という光の最小単位の粒があり、これを画面にどれだけ敷き詰められているか、というのが画素数です。最小単位の画素が小さいと、解像度が大きくてもモニタの大きさは小さくなります。
また画素数が大きいほど再生や編集にスペックを必要とします。

 

解像度のあらわし方ですが、たとえばパソコンのモニタの解像度はさまざまで、最近では「1920×1080ピクセル」のものが多いです。これは横の画素数が1080ピクセルで、縦の画素数が1920という意味です。このように解像度は「○○×○○」のように表示します。画素の単位は「ピクセル」です。
ほかにも1024×768や1366×768など、多くの種類があります。
またこれらの掛け算した値が画面全体の総画素数となります。たとえば1920×1080の解像度なら、総画素数は1920×1080=2073600(約200万)となります。

 

よくわからなければ、とりあえず「解像度が大きいときれいで、より画面が大きいが、パソコンや編集ソフトの負担も大きい」と覚えてください。

 

カメラの解像度とは、要するにカメラで写せる映像の画面の解像度です。これが大きいほど大きくきれいな映像が撮れますが、コンピュータや編集ソフトへの負担も大きくなります。
パソコンモニタの解像度=カメラの解像度ではないので間違えないでください。モニタの解像度は大きいのにカメラの解像度が小さいと、そのモニタに作った動画を写すときには大きな画面に小さな映像が映し出されることになります。拡大表示すれば画面いっぱいに表示されますが、拡大するとその分ぼやけます。

 

ただし解像度が大きいとより精細な表現が可能で、細かい部分までしっかり描写されます。
女装動画を高解像度のカメラで撮ると、肌の毛穴までくっきり見えてしまい、結果としてきれいな動画にならない、ということがよくあります。
解像度が低いとそのぶん画面はぼやけるので、欠点も隠せます。なので女装動画を撮るときは、きれいな動画を作るためには解像度はむしろ低いほうがいい場合が多いのです。
特殊な編集を使った場合にはもっときれいに撮る方法もあります。最初に高解像度で動画を撮っておき、あとで肌色の部分だけぼかす、ということもできますが、これは難しい技術なので、とりあえず編集に詳しくない方は、あまり高解像度のカメラを買うときれいな動画ができない可能性が高い、ということを覚えておいてください。

 

インターレース?プログレッシブ?

解像度の表記で「720p」とか「1080i」等の表記があります。
これは何かというと、まず数字は画面の縦の解像度です。たとえば720pだと縦の解像度は720ピクセルで、横はこれだけではわかりません。

 

そして末尾のpは「プログレッシブ」の略で、iだと「インターレース」の略です。
これは画面の「走査」の方法で、どんなふうに映像を写しているのか、という方法です。あまり細かく覚える必要はありません。
ただし編集するときやエンコードするとき、映像を読み込むときの設定を間違うとうまくエンコードできないことがあります。これに関しては、何度か映像を読み込むときの設定を試し、短時間だけエンコードして正常に映像が完成していたらその設定を本番エンコードで使う、というふうにすればいいでしょう。いずれにしてもあまり深く理解しなくても動画は作れます。

 

FPS

動画はたくさんの静止画をすばやく連続で映し出すことで動いているように見せています。1秒間にいくつの静止画を見せているかがこのFPSです。
FPSとはFrame Per Second(秒間フレーム数)の省略です。フレームとは画面のことです。秒間コマ数ともいいます。
これが大きいほど動きが滑らかに見えますが、その分パソコンや編集ソフトの負担も大きくなります。逆にこれが小さいとカクカクした動きになります。

 

動画用カメラのFPSの多くは30か60です(正確には29.97と59.94です。異なるFPSの動画を混ぜ合わせるとか、発表するときにFPSを変えたりしない限りは難しく理解する必要はありません。30と60と覚えておけば十分です)

 

FPSは理論上は60以上も可能ですが、これ以上増やしても人間の目にはあまり違いは感じられません。60以下では違いはかなり感じられます。
たとえば15FPSと30FPSでは動きの滑らかさがかなり違うように感じられますが、60FPSと120FPSではあまり違いを感じられません。人間の目が感じられる速度の限界を超えてしまうからです。

 

フォーカス

カメラと同じく、ビデオカメラでも焦点を合わさないとぼやけて見えます。
ビデオカメラでは写したいものが近づいたり遠ざかったりすると、いちいち手動でフォーカスを合わせていると作業が大変です。それで自動で写しているものにフォーカスを合わせてくれる機能をオートフォーカスといいます。
オートフォーカスがないと、対象物が近づいたり遠ざかったりするたびに手動でフォーカスを変えなくてはならなくなり、作業が大変です。

 

ズーム

ズームは画面を拡大、縮小する機能です。拡大すると細部がよく見えますが、あまり拡大すると画面からはみ出た部分は映りません。
女装動画では、顔だけ映らないようにズームを調整したりします。
ズームできる範囲には限界があり、これ以上拡大できない、あるいはこれ以上縮小できないというところがあります。

 

ホワイトバランス

ホワイトバランスとは、画面の白色の多さを調整する項目です。
設定項目がいくつかありますので、いろいろ試してみると色の違いがわかります。好みで一番いい色のものを選びましょう。難しい項目ではありません。
照明の色によって変更するのがふつうです。

 

明るさ調整とシャッター速度

明るさ調整とは、画面の明るさを調整します。これを調整すると単純に画面が明るくなったり暗くなったりします。機種によっては「ゲイン」とも呼ばれます。

 

シャッター速度も似たような効力を持ちますが、原理が異なります。シャッター速度を変更しても明るさを調整できますが、映る物体の速度によって映り方まで変わるのがシャッター速度です。

 

シャッター速度はシャッターの開く間隔の調整です。これはシャッターが一度に開閉する時間が秒で表され、たとえばシャッター速度が1/60だと60分の1秒に一度開閉する速さとなります。シャッター速度をもっと遅くすると1/8秒とかになり、もっと早くすると1/500秒とかになります。

 

詳細は省いて簡単に説明すると、シャッター速度が遅いとたくさん光が入って明るくなるかわり、動きの速いものは「ブレ」ができます。たとえば夜間では画面を明るくするためにシャッター速度を遅くしますが、そこで自動車を撮影したりすると車のライトが激しくぶれ、光の筋になって映ります。
逆にシャッター速度を早くするとぶれがなくなり、画面は暗くなりますが物体がくっきり映るようになります。

 

シャッター速度が速いとくっきり映りますが、いつもくっきり映ったほうがいいというわけではありません。たとえば滝の映像を撮るとき、あまりシャッター速度が速いと水がすべて粒になって映り、止まって見えます。こういう撮影ではある程度シャッター速度を遅くすると、滝が流れている「水の筋」はよく見えてそれらしい映像になります。

 

しかし女装動画を撮るときは特にそうした映像効果を狙ってやるわけではないので、単純にシャッター速度はできるだけ速くしたほうがいいでしょう。
ただしシャッター速度を速くすればするほど、画面は暗くなります。女装動画はさまざまな都合で夜間に撮影することが多いので、光の量が不足しがちです。このため我慢できる範囲でシャッターを速度を落として画面を明るくしたいところです。
私の感覚では、女装動画を作るときはシャッター速度を1/60くらいにするといいと思います。これより遅くすると動きにブレが生じて苦しくなります。

 

機種によっては「シャッター速度」ではなく「露出」という項目で調整できる機種もあります。

 

「ブレ」をなくすためには、まずはブレが起こらないギリギリまでシャッター速度(あるいは露出)を遅くします。さらに明るさ調整(ゲイン)を調整し、最適な明るさにします。

 

レンズ

ロジクール製ウェブカメラではカール・ツァイス製のレンズが使われていることがよくあります。
簡単にいうと、日本製のレンズよりも上質で、より鮮明にきれいに写ります。

 

念のため、女装動画ではあまりきれいに写すと、肌の汚さなどもはっきりわかるので注意してください。
女装動画に限っては「映像のきれいさ」にこだわりすぎるとかえって欠点が目立ち、面白くないものが出来上がってしまいます。お金をかけてまでレンズにこだわる必要はないでしょう。

 

ビットレート

ビットレートは1秒間に送信するデータ量です。これは撮影時には考える必要はありませんが、編集するときやエンコードを行うときは必要になります。
簡単にいうと、ビットレートが大きいほど映像はきれいになりますが、その分容量が増え、また再生マシンやブラウザの負担が増えます。
負担が増えると、動画をスキップしたときに再生されるまで少し時間がかかったり、インターネットで見ていると映像を読み込む時間がかかって、止まりながら再生されるようになり、ストレスになります。

 

エンコード

エンコードとは、動画を別の形式に変えたり、映像のきれいさや画面の大きさを変えたりする作業のことです。
映像を編集するときは最後の過程でエンコードが必要になります。

 

データ量の負担を大きくする要素

カメラの性能が向上するとデータ量も大きくなり、その分「編集時」と「閲覧時」の負担が増えます。

 

編集時の負担とは、動画を編集しているときにデータ量が多くて処理に時間がかかることです。あまり負担が大きいと編集ソフトが途中で動かなくなり、クラッシュしてパソコンが動かなくなってしまうことがあります。
また「レンダリング」という動画を出すための最終作業で、ものすごい時間がかかることがあります。処理の仕方によっては数百時間必要なこともあり、現実的ではありません。

 

閲覧時の負担とは、データ量が大きいと動画を再生するときの処理も多くなり、コンピュータがなかなかうまく再生できないことがあります。よくあるのは動画をスキップしたり戻したりしたとき、しばらく画面が止まっていて少ししてから動き出す、という現象です。映像を正常に再生するまで少し時間がかかっています。
またウェブサイトで動画を見るときに、なかなかデータをダウンロードできず、映像が何度も止まりながら再生されます。

 

これらは閲覧者にとってかなりのストレスになります。データ量が増えると画面や動きはきれいになりますが、閲覧者のストレスになる可能性も高くなりますので注意しましょう。

 

データ量を増やす要因は、解像度とFPS、それとビットレートです。
解像度は画素数を増やすのだから、単純に解像度を大きくすればデータ量が増えます。
FPSは1秒間に入る静止画像を増やすので、やはりデータ量が増えます。
ビットレートは少しわかりにくいのですが、これは簡単にいうと「大量にデータを送り込んでその分映像をきれいにする」ということなので、この分データ量が増えますが画面はきれいになります。

 
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