厳密には警察のさじ加減一つで決まる

厳密には警察のさじ加減一つで決まる

刑法175条とは?

前章までの話はおよその指針であり、逮捕される可能性はゼロではありません。
刑法175条というのは「わいせつ」とは何かという定義をしたものです。日本では建前上では「わいせつ」なものはすべて違法となっています。
刑法175条の条文では

 

  • 徒に性欲を興奮又は刺激せしめ
  • 普通人の正常な性的羞恥心を害し
  • 善良な性的道義観念に反する

 

と書かれています。
モザイクを入れていれば問題ないとかいうのは、警察が「ここまでなら黙認してあげよう」という暗黙の基準を定めたものに過ぎません。あくまで暗黙の基準であり、モザイク処理は法的に明文化された項目ではないのです。
実際は上の3つの条件に当てはまれば、モザイクをかけようがかけまいが「違法にできる」のです。
上の3条件を見ればわかりますが、非常にあいまいです。性器が見えていたらどうかとか、乳首が見えているかとか、そんなことは書いてありません。

 

モザイクを入れていれば合法というのは「モザイクを入れていることで性交していないということにする」という、アダルト業界と警察との現実的な妥協点であり、モザイクをかけたからといって本当に合法になるわけではありません。
いわば警察が「違法だけどモザイクをかければ見逃してやる」といった暗黙の了承で黙認しているに過ぎないのです。
モザイクをかけようがかけまいが、実のところ逮捕しようと思えばいつでも逮捕できます。

 

厳密なところ

 

  • セックスを暗示的、間接的に書いた文書も「わいせつ物=違法」
  • セックスの音声も「わいせつ物=違法」
  • 性器を隠していても、いかにもセックスしているように見せている映像は「わいせつ物=違法」

 

となります。モザイクの範囲とか薄さとかは関係ない。裁判では裁判官のさじ加減一つで決まります。
モザイクかければ合法という判断がある一方、パンツ見せてもつかまるということもありました。
理屈上は、エロ小説でも、修正したエロ画像でも逮捕されうるということです。

 

警察内では「性器の露出がなければ検挙しない」方針だが、裁判の範囲ではこういった方針がなく、何でも「わいせつ」認定はできます
何らかの理由で警察の検挙がずさんに行われ、裁判まで持っていかれると、モザイクがあってもわいせつ物となって違法にされる。過去に例がありました。「松文館裁判」

 

松文館裁判の例

2002年8月に成人向け漫画の作者が逮捕されたときの有名な裁判で、性器に網がかけられた、修正済みの成人向け漫画にも関わらず、逮捕されています。
一審の判決で中谷雄二郎裁判長は「市場に出回っている多くの成人向け雑誌は、摘発していないだけで本来違法である」と明言しています。

 

事の始まりは、高校生が18歳未満購入禁止の漫画を読んでいたところ、高校生の父親がそれを発見、憤慨して国会議員に手紙を出したのが始まりです。
ふつうに考えるとどう見ても禁止コミックを購入した高校生が悪いのですが、この例では販売した業者が一方的に悪者にされています(書店には18歳未満の子に18禁書籍を売ってはいけないという義務がありますので、管理義務違反みたいなものでしょうか。しかし未成年が成年と偽って書籍を購入したような場合は、書店には責任がなくなるのが普通です。書店が完全に責任を逃れるためには、購入者すべてに身分証明書を出させて18歳以上であることを確認すればいいのですが、そこまでやると手続きが面倒なため売り上げが落ちる可能性もあります)

 

実はエロはすべてアウト

 

要するに、アダルトビデオ、エロ小説、エロ漫画、エロ音声など、すべて厳密には違法ということです。
しかし逮捕されないのは、そういう「慣習」になっているからです。逮捕しようと思えばいつでも逮捕できる、というのが現実です。
なので逮捕されないようにするためには、警察や裁判官の機嫌を損ねないように立ち回るべきです。

 

残念ながら、アダルトなものを投稿したり販売する時点で、「絶対に法に触れない安全」というのは、どうやっても保証されません。小心な人はこういう世界には関わらないようにしましょう(ちなみに購入や閲覧はほとんど違法ではありません)
ただし業界の慣習などを理解することで、逮捕される可能性を限りなくゼロに近づかせることはできます。

 

逮捕されるかどうかの安全点を調べるためには、過去の事例を調べるのが効果的です。たとえばエロ漫画を描こうとする場合は、同様の漫画を書いて逮捕された事例があったかどうか調べます。インターネットでたくさん調べてください。

 

逮捕されないための一般法則

逮捕されないための一般法則がいくつかあります

 

まず、目立たないこと。投稿した動画の再生数が多ければ多いほど目立つので、危険になります。なるべく有名にならないようにします。

 

警察に敵視されているような場所は避けます。たとえば2015年1月現在、FC2動画は警察による逮捕者が非常に多く出ています。ここに投稿する場合は、どうやっても逮捕されえないような安全な動画だけにしましょう。無修正動画を投稿するのはあまりにも命知らずです。

 

権力者の目に留まるようなところを避けます。政治家、マスコミなどは一体となって動いているため、実際には金や権力に弱いものです。
松文館裁判の例では、高校生がポルノ漫画を読んでいたところを父親が発見し、国会議員に投書したことから始まりました。
権力者が絡むと、通常では逮捕されないようなところでも逮捕できたりします。なので公的権力や大金が動いているようなところで悪目立ちしないように気をつけます。
マスコミなどで話題を呼んだりすると非常に危険です。特にもしあなたが有名人である場合、少しでも違法の可能性のある動画を投稿することによってマスコミや政治家が動いて、ありえないような状況で逮捕される可能性が出てくるので、十分注意してください。
特に公権力に反抗して目立ったりしているような場合、弱みに付け込まれる形で逮捕されかねないので注意しましょう。

 

あまり大量に作らない、大量に投稿、販売しないようにします。たくさん出すことで目立ちやすくなります。
もし長時間に及ぶ動画を作った場合、1本の動画に長時間分全部入れたほうが目立ちません。小分けして大量に投稿すると目立ってしまいます。

 

悪質なもの、多くの法律違反を重複していると逮捕されやすくなります。たとえば無修正動画で屋外で性器を丸出しにしていたりすると、無修正という点で一つ、さらに屋外でという点でもう一つ違反項目が付き、より悪質とみなされます。
特に児童ポルノ法違反はきわめて悪質とみなされているので、逮捕される可能性は非常に高くなります。

 

見せしめ逮捕

明らかに「見せしめ逮捕」と思われるものが存在します。そういったものは、たいていはFC2のような大量の違法動画が蔓延しているサイトで、その中でも大量に投稿している投稿者を逮捕するのがふつうです。
警察は大量の違法動画の投稿者のリストを作っているのがふつうで、何か特殊な事情がない限り(権力者の圧力など)、絶対に言い逃れできないような投稿者を逮捕しにきます。「違法かどうが厳密なところあいまいだがとりあえず捜査に踏み切る」というようなことはしません。100%逮捕できそうなところからやってきます。

 

私が調べた事例では、逮捕者の多くは無修正動画を大量に投稿していた人でしたが、少ない投稿数でも逮捕された事例もあります。
わずか3件の動画を投稿しただけで逮捕された事例もありますが、これは著作権法違反が絡んでいました。著作権違法は単なる無修正動画よりもはるかに悪質なので、逮捕に踏み切られたのだと思います。

 

30程度の無修正動画を投稿して逮捕された例もあります。この作者は女装オナニー動画を投稿していたもので、再生数はほかのものと比べるとそれほどでもないのですが、屋外で撮影するなど、無修正以外にも公然わいせつなどの法律違反が重複していたと思われる事例です。
違反項目が多ければ多いほど悪質とみなされますし、また警察から見ても確実に逮捕できます。絶対有罪にできるという確信がない限り、逮捕されることはほぼありません。

 

すべての法律を完全に守れる人はほとんどいない

現実的なところ、この世のすべての法律を完全に守りきろうとすると、まともな生活が非常に難しくなります。警察の暗黙の了承で見逃してもらっている部分はかなりたくさんあるのです。

 

非常に厳密にいいますと、パチンコは「ギャンブル行為」で違法です(換金しなければ合法ですが)。ソープランドやデリバリーヘルスなどは「売春」で違法です。これらは店も客も違法です。
高校生同士の恋愛でキスまですると「不純異性行為」で違法です。
道路交通法では速度違反から歩行者の信号無視まで、軽い犯罪程度のことはいくらでもありますし、完全にすべて守りきろうとするとふつうの生活が成り立ちません。

 

ふつうに生活している限り、突然逮捕されるというようなことはまず起こりませんが、アダルト動画を投稿するというのは「ふつう」なことではないのです。事前に最低限の法律くらいは勉強しておきましょう。さもないと思わぬ落とし穴にはまり、人生があっという間に転落、ということになりかねません。
これらの法律をよく理解し、リスクは最低限にとどめてください。

 

結局どうすればいいの?アダルト動画を投稿してはだめなの?

とりあえず、市販のアダルト動画と同じくらいか、それよりも露出を少なくしましょう。それで逮捕される可能性は、ゼロではないのですがほぼありません。
市販のアダルト動画よりも少し露出を控える、たとえば性器にモザイクをかけるのではなく、性器そのものが画面に映らないようにするなどすれば相当安全です。もしこれで逮捕されるようなら、無数の市販のアダルト動画の制作会社もすべて逮捕されるはず、ということになります。
実際にFC2動画などで逮捕された人というのは、無修正、児童ポルノ、著作権法違反など、市販のアダルト動画よりもさらに違法性の強い動画を配信していた人たちなのです。
市販のアダルト動画よりも控えめな表現にすれば逮捕される可能性はほとんどゼロに近く、逮捕されても初犯なら罰金刑くらいですむことがほとんどで、懲役や拘留はほぼありえません。

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